地中海を見下ろす海抜427メートルの岩山の上にあり、まるで鷲の巣のようであることから「鷲の巣村」ともいわれるエズ(Eze)。ブーゲンビリアやジャスミンの花が一年中絶えることなく咲き誇る。中世の面影を残し、石壁の続く小さくかわいらしいおとぎの国のような場所。村全体がきれいに保存されていて、地中海の眺めも素晴らしい。
地中海から海抜429mにあるエズ植物園からは、フランス側のリヴィエラを一望でき、晴れた日にはサントロペ(カマラ岬)やコルシカ島まで見渡せる。
標高650mのルヴェール公園からは、コートダジュール、イタリア、冬は雪をいただくアルプス山並みのパノラマを一望でき、まさにコートダジュールのムードを満喫できる場所。
美しいリヴィエラの景色を望む静かな道、あるいはエズの歴史と伝統を学べる散策コースをそぞろ歩きしてみよう!
地中海を見下ろす断崖の上、ジャン=フィリップ・リシャール作の女神像とエキゾチックな植物がハーモニーを奏でる庭園に、泉水の澄んだ水面、水の噴霧、樹木のアロマがすがすがしい。
Jardin d'Eze, rue du Château, 06360 Eze-Village
04.93.41.10.30
OPEN:
7月1日~8月31日9:00-19:00
9月1日~6月30日9:00-18:00/19:00
冬9:00~日没
料金:5€
コルニッシュは「断崖道路」の意味。標高の高い順に、グランド、モワイエンヌ、バスの3つのコルニッシュが平行して走っている。
グランド・コルニッシュ(Grande Corniche)沿いには県立ルヴェール公園が広がり、切り立った岩肌、丘、地中海の灌木林特有の植生、シスト(地中海地方に分布するハンニチバナ科の小低木の一種)、セイヨウヒイラギガシ、ケルメシガシなど豊かな自然を楽しめる。
南アルプスの山並みをぐるりと見渡したあと地中海に目を転じれば、サントロペのカマラ岬、コルシカ島まで一望できる。
バス・コルニッシュ(Basse Corniche)沿いに伸びるエズ海岸(Eze Bord de Mer)には、住宅や別荘が立ち並ぶ。
松林に守られるこの地域は、四季折々にブーゲンビリアやフジ、ジャスミンの花が楽しめる。
鋳鉄の門の向こう、レモンやマンダリンなど柑橘類の木々が鬱蒼と繁る庭の奥に、古風な趣をたたえるベルエポック様式のヴィラが顔をのぞかせる。
1306年建造。村の中心部にあり、エズの歴史的建造物のなかで最も古いもののひとつ。
白色苦業会とも呼ばれ、ルドヴィック・ブレアの作とされる13世紀から14世紀の十字架や聖母像、ミシェル・マリー・プーランの宗教画の連作など重要な歴史的遺産を見ることができる(アートのセクションを参照)。
苦業会とは、病人や貧しい人々、孤児、巡礼者への施し、葬儀の執り行いなどの活動を使命とする在俗修道会。
鉄器時代から現代までにエズにはいくつかの要塞がつくられており、村の守りを固めてきた。
紀元前220年のカステララス、中世の要塞跡、オーストリア継承戦争時(1742年)にさかのぼる空積みの要塞線、スレ・ド・リヴィエール方式の2つの要塞(19世紀)、マジノ線方式の待避壕。
ベルエポックの時代、エズには何人もの著名人が訪れた。
バルサンの館(旧名ルー・スイユ)は1920年代に建造された大邸宅で、コートダジュールをめぐりいくつも作りだされてきた“神話”のなかにも登場する。
館内のフランス式庭園は、高名な造園家アシル・デュシェーヌの設計。
エズ海岸には当時をしのばせるヴィラがあり、レ・プラタヌやヴィラ・ヴェガは、正面に施された彩色のフリーズが特徴的。
ノートルダム・ド・ラソンプシオン(聖母被昇天教会)はバロック様式の教会で、1764年から1778年にかけて建設された。祭壇画はもちろん、だまし絵も一見の価値あり。
本物の窓と描いた窓、本物の椅子と描いた椅子が、まるで鏡に映っているように対応している。
聖人(聖セバスティアン、聖アントワーヌ、聖グラ)や聖処女、煉獄にある魂、アッシジの聖フランチェスコの祭壇画、さらには城の廃墟前に広がる村の眺めを描いた祭壇画も。
エズの地に初めて定住した人々の痕跡が見られる。鉄器時代、ケルト系リグリア人がここにカステララス(空積みの石壁、それに囲われた集落)を建設した。
次に古代ローマ人が入植したが、彼らが去った後4世紀までには住むのはもともとこの地にいた部族だけになった。
バスティドゥ山のカステララスは、ソフィア・アンティポリ大学のアルノー教授が率いるグループによる発掘が数回にわたっておこなわれている。押型文のあるカンパーニア陶器、ランプなどが発掘されている、保存状態の良い遺跡のひとつ。
村のメインストリート沿い、プラネ広場に面した、小さな中庭とダイダイの木が茂る庭が特徴的な大邸宅。
「シャトー・リキエル」とも呼ばれ、12世紀から15世紀末までここで暮らしたニースの貴族、リキエル家の名に由来している。
17から18世紀にかけては、中世からエズに定住していたフィギエラ家の邸宅となっていた。
ニーチェは1883年から1884年にかけてリヴィエラに滞在。海岸のエズ・ボール・メール駅から「ムーア風の見事なエズ村」まで登る道々、『ツァラツストラかく語りき』の「決定的な部分」の構想を練った。
開放感あふれるこの地での生活をニーチェは、エズでは「喜びのあまり小躍りしているのを人に見られ」、「我慢して威厳を保つのが大変だった」とも書き残した。
景色を眺めながらこの道を登っていくと、彼の哲学を深く理解できるようになるかもしれない。
エズ・ボール・メール駅から村までの上りは約1時間半、下りは約45分。高低差400m。履きなれた靴で。
創業1926年。伝統的な職人の技と最新技術を組み合わせた香水づくりが特徴で、エズには香水、石鹸、化粧品の大きな工場がある。
工場の見学は毎日可能、無料。
Moyenne Corniche, 06360 Eze-Village
04.93.41.05.05
04.93.41.02.95
www.fragonard.com
OPEN:
2007年11月から2008年3月17日まで 8:30-12:30/14:00-18:00 無休
2008年3月18日から2008年11月まで 8:15-18:30 無休
(日本語OK)
創業以来2世紀半、その輝かしい伝統を守り続けるガリマール社。
1747年、スラノンの領主であるジャン・ド・ガリマールは、グラースに香水工房パフュムリ・ガリマールをオープンした。
ルイ15世の宮廷の御用達となっていたほどの品質を誇り、手袋と香水製造メーカーとして今もその技術と品質を受け継いでいる。
工場の見学は毎日可能、無料。(夏季:日本語対応可)
04.93.41.10.70
04.93.41.27.61
www.galimard.com
OPEN
9:00-18:30(無休)