1月のフランス

この月の気候
このころはだいたい寒気が厳しく、フランスのどこでもダウンジャケット、手袋とエリ巻なしでは過ごせません。 アルプス地方は純白の雪景色、スキー場は目にも、レジャーにも、そして舌にも楽しい場所になります。一日中、スキーで滑り、夕方になれば、ヴァン・ショー(vin chaud)を片手に仲間とおいしいサヴォワ風のフォンデュ鍋を囲みあう、これこそ冬の楽しみです。
イベント

クリスマス・マーケット – 各地(Marché de Noël)
2024年 11月 中旬頃 ~2025年 1月初め
フランスはこの時期、クリスマスの賑わい一色。町歩きをすれば、美しく灯るイルミネーションに心が躍る。
各地で開催されるクリスマスマーケットでは、地方の民芸品や伝統菓子などが並び、思わず手に取りたくなる。
ホットワインを片手に、ぶらりと訪れてみよう。

犬ぞりレース – ローヌ・アルプ地方(La Grande Odyssée Savoie Mont Blanc)
2025年 1月 11-23日
ヨーロッパ最大の犬ぞりレース。
十数か国から300匹以上の犬が終結し、1000kmの距離を競う。
https://www.grandeodyssee.com/

ワイン祭 – 各地(Fête le Vin)
2025年 1月中旬頃 ~ 1月末頃
- Fête de la Saint Vincent:https://www.saintvincent2025.fr/
- Bordeaux fête le vin:https://www.bordeaux-fete-le-vin.com/

その他の祭り – 各地(Fêtes)
- Fête de la truffe à Sarlat(アキテーヌ地方)トリュフ祭り 毎年1月中旬:https://www.sarlat-tourisme.com/je-decouvre-sarlat-et-le-perigord/
旬のグルメ・食材

マンダリン/クレモンティーヌ(Mandarine/Clementine)
程よい酸味のあるクレモンティーヌ・甘みのあるマンダリンは、この時期大人気のフルーツ。

ビーツ(Betterave)
赤い色をしたカブのような形をしている。
独特の甘味がある食材で、丸ごと茹でた後、煮込みや酢漬け・サラダなどに使用。ロシア料理のボルシチには欠かせない野菜となっている。

ポワローネギ(Poireau)
ネギの仲間ではあるが、日本のネギと比べると茎が太く、葉は硬く扁平で厚みがあり、切るとV字型になる。また、味も香りも”まろやか”でやさしい甘みがある。
白い部分は茹でてスープや煮込み、グラタン、キッシュなど様々な料理に使える万能食材。

パースニップ(Parsnip)
セリ科のニンジンに似た根菜で、味は淡白。甘みとわずかな苦味がある。煮くずれしないので、煮込み料理の食材としてよく用いられる。
古代ギリシャ時代から地中海周辺で食べられており、当時から食用だけではなく薬用としても重宝されてきた。

芽キャベツ(Chou de Bruxelles)
キャベツが小さくなったような形で、巻きも固くしっかりしている。1株で50~60個収穫でき、味は普通のキャベツに比べ、少々苦味がある。
栄養効果は絶大で、ビタミンCを大変豊富に含み(レモンの1.5倍)ふつうのキャベツと比べると3倍以上。
カロチンやビタミンB2、鉄分なども、小さな野菜に凝縮されている。

季節のチーズ(Fromage)
- ボーフォール(Beaufort):アボンダンス・コンテと並び「3大山チーズ」と呼ばれるサヴォワ地方のハードチーズ
- グリュイエール(Gruyère):チーズ料理(チーズフォンデュ/キッシュ/オニオングラタンスープ等)に欠かせない
- ヴァシュラン・モンドール(Vacherin Mont d’Or):エピセアの樹皮包まれ、木箱に入って売られる。芳香が特徴の一つ
今月のレシピ

たまごの赤ワインソースかけ(Oeuf en meurette )
現地では、沸騰しているお湯にたまごを割り入れてつくる「ポーチドエッグ」ですが、簡単に温泉たまごでアレンジしました。

クレープのオレンジソース(グランマニエ酒風味)(Crepessuzette)
シンプルなクレープを自家製オレンジソースで煮込む、上品なフレンチスイーツです。
そのままでも、バニラアイスクリームを添えてもおいしい。