サン・ジェルマン・アン・レイ Saint Germain en Laye
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歴代のフランス王が好んで居を構えたサン・ジェルマン・アン・レイ(Saint-Germain-en-Laye)は、現在、見応えのある博物館として使われている城館と、ル・ノートル(Le Nôtre)が設計したテラスがある庭園で有名である。
しかし、ここの魅力はそれだけにとどまらない。情緒溢れる通りや商店の並ぶ通り、そして17世紀から18世紀の大邸宅。たとえばヴィエイユ・アブルヴォワール通り(la rue du Vieil Abreuvoir)に面した美しい邸宅(hôtels de Conti et de Soubise、l'hôtel de la marquise de Maintenon、l’hôtel de la Feuillade)や、コッシュ通り(la rue des Coches)に面した邸宅(hôtel de Guise)も見ごたえたっぷりだ。
サン=ジェルマン=アン=レイ城は1532年、フランソワ1世の命により建造され、フランソワ1世と彼の後の王たちも、ここを主要な居城とした。ルイ14世(Louis XIV)はヴェルサイユ宮殿に移る前の1666年から1681年までこの地に居を構えている。
現在、城は国立考古学博物館となっている。
庭園を歩いてみよう。もちろん、4年の歳月をかけた大規模な工事を経て1673年に完成したル・ノートルの代表作、グランド・テラス(Grande Terrasse)は見逃してはならない。全長2.4kmのこのテラスは、樹齢200年にもなる菩提樹に縁取られており、ここからの眺めはパリの西部を見渡す最高の場所となっている。
オーヴェルからメリー=シュル=オワーズ(Méry-sur-Oise)まで行き、D922を右方向へ。4kmほど走行したところで左折しN184をセルジー(Cergy)方面へ。エラニー(Eragny)、そしてサン=ジェルマン=アン=レイに到着。