レ・グレ(les Grées)より、ロッシュフォール・アン・テールを取り囲むヒースが豊かに生い茂った丘陵を望む。
オート・ブルターニュでもこの地域特有のキリスト受難像のなかで、最も美しい例の1つ。3層にわたって彫刻が施され、当時の人が抱いていたイメージをよく表すものとなっている。
台座には、南から北側に向かってキリストの生涯の6つの場面が描写されている。
キリストの拘留/ユダの接吻、キリスト笞刑、十字架を運ぶキリスト、キリスト磔刑、地獄へ、キリスト昇天。
柱身には4つのモチーフが描写されている。教皇の宝冠と鍵でそれとわかる聖ペテロ(東)、書簡と自らの首をはねることになる剣を携えた聖パウロ(西)、神の子羊のメダイヨンを提示する洗礼者ヨハネ(北)、帽子とずだ袋、巡礼の杖を携え、しかし、貝殻は身に着けていない聖ヤコブ(南)。
そして十字架には、キリスト磔刑図が彫刻された面があり、その反対側にはキリスト降架図が彫刻されている。このキリスト受難像は、ブルターニュで唯一のキリストの受難と昇天を表現するものあろう。この地は巡礼者たちをペンポル(Paimpol)からナント(Nantes)に導く巡礼の休憩地で、巡礼者たちは、さらにスペインの聖地サンチャゴ・デ・コンポステラへ向かう。
1527年に建てられた礼拝堂。ペストにより多くの死者が出たため、祈願の目的で造られた。1793年、この地方に恐怖を巻き起こした革命派のリーダーがこの礼拝堂を破壊したが、1854年にゴシック様式で再建された。
この地方の最も美しい教会の1つ。12世紀に建設され16世紀にも追加工事がなされた。ゴシック・フランボワイヤン様式のファサードとロマネスク様式の鐘楼が強い印象を与えている。通年、一般に公開されていて、教会の内部は好奇心をそそられる。しかめっ面をしたいくつもの顔で飾られた砂時計、細かく彫刻が施された16のパネルで形成された会衆席、美しいステンドグラスがある。
この村はブルターニュの最も美しい建築物が集まっている指折りの場所。木壁の家、トゥロンシャイ通り(rue de la Tronchaye)にあるメゾン・ドゥ・マダム・コルヴェスト(maison de Madame Corvest)や切妻壁の家のようなゴシック様式の建物、カフェ・ブルトン(Café Breton)のようなルネッサンス様式の邸宅、そして、郵便局の建物や18世紀の都市の家のような、様式や装飾が興味深い建物もある。
見どころ:
家から家へと流れる水平方向の石の刳形(くりがた)、美しい扉や窓、建物正面の階段(アンティークショップ)
ロッシュフォール・アン・テールの自然の豊かさには、目を奪われてしまう。ヒースとハリエニシダの咲き乱れる片岩の壁で構成された、他では見ることのできない環境の中を歩き回ろう。 サン・ミッシェル広場から、グレ(Greé)への見事なパノラマを望むことができる。切り立った岩場からつきだしている片岩の壁は感動的だ。下の方には、この谷の名前の由来となるギューゾン(Gueuzon) 川が見える。村の通りには、ゼラニウムなどの花や植物が飾られていて美しい。最も壮麗な花は村役場の正面の壁を飾る、たくさんの美しいフジで、これは約200年前に植えられたもの。
ロッシュフォール・アン・テールの観光をするとき、商店や職人の看板に目をやるのを忘れずに。この村の風景に完全に溶け込んでおり、看板だけでも興味深い。
県の所有物となっているロッシュフォール・アン・テールの城は、岩の高台の上に築かれており、村を見下ろすように建っている。中世には、領主の重要な本拠地でありよく知られた所領であった。最初はロッシュフォールの一族が所有し、つぎに15、6世紀のブルターニュ公国の歴史のなかで卓越した役割を果たした領主ドゥ・リュー(de Rieux)の所有に帰した。現在の城は20世紀の初めに、アメリカの画家アルフレッド・クロッツ(Alfred Klots)が自分の好みに沿って、他から持ち込んだ建物の一部や部材を集めて外観を補い修復されたもの。現在、城は修復中により庭と美術館のみ見学可能。
ここには昔の家具や美術品、アルフレッド・クロッツ(Alfred Klots)とその息子のトラフォード(Trafford)の絵画のコレクションがある。城の近くには、新たに整備された博物館があり、歴史や地元の伝統などについての展示をしている。さらに、博物館の一部を使って、毎年アメリカ人の絵画が展示されている。庭の一部も見学可能。
02.97.43.31.56
OPEN:
5月 : 14:00-18:30(週末と祝日のみ)
6、9月 : 14:00-18:30(毎日)
7、8月 : 10:00-18:30(毎日)
CLOSE:10月~3月
サン・ミッシェル広場(place Saint Michel)の端にある12世紀の礼拝堂で20世紀の初めに改修された。1925年、ノートル・ダム・ドゥ・ラ・トゥロンシャイ(Notre Dame de la Tronchaye)の戴冠のために、屋根のあるバルコニーが付け加えられた。ノートル・ダム・ドゥ・ラ・トゥロンシャイはロッシュフォール=アン=テールのコレジアルの守護聖人。
ここの水はムーラン・ヌフ(Moulin Neuf)池から流れる小川から引いている。かつては女性達がここで洗濯をしていた。大きな洗濯物のときには、ひざまずいた女性たちは、藁をまいた木の箱で膝を保護した。シュマン・リュミヌー(光の道、Chemins Lumineux)というイベントのおかげで、夏の晩には日が暮れると洗濯場に照明があてられる。
共同洗濯場の隣には、プライベートの小さい洗濯場もある。