海の恵み(Produits de la mer) :
トレギエのジョディ川(Jaudy)の河口には、海のプランクトンが豊富にあり、牡蠣の養殖に好都合な環境となっている。ここで養殖された牡蠣の味は濃厚で身も引き締まっている。 トレギエの川«Rivière de Tréguier»と呼ばれるこの牡蠣の生産量は年間1500トン。ブルターニュ地方に存在する牡蠣の12銘柄の一つでもある。その他、ここではエビやカニをはじめとするシーフード、特にマテガイやザルガイも容易く獲る事ができる。また大潮の時に海岸に行くと、沢山の海の幸が打ち上げられている。
土の恵み(Produits de la terre) :
トレギエ周辺の土地は肥沃なことから、野菜の生産を中心に発展している。カリフラワー,じゃがいも、青物,アーティチョークやいんげんまめ(«ペンポルの白いんげんまめ»), トマト, ブロッコリー,ミニ・紫アーティチョーク,フェンネルなど、栽培されている種類も豊富。1998年,ペンポルの白いんげんまめはAOC認定されている。季節の野菜が直売所に並ぶ。
Craquant de Tréguier : アーモンドや藻、塩キャラメルなどの味が楽しめるパリパリのビスケット。聖テュグデュアル大聖堂に、クロカンの売店・試食ができるところがある。
ビール(Bière) : トレギエの地ビール「フィロメン 」«Philomenn» は、トラピストビールにインスピレーションを受けたブロンド・ルース、スタウトの3種がある。特徴は高発酵、無濾過、無殺菌、そして瓶内再発酵させていること。ミニイ=トレギエ(Minihy-Tréguier)の職人技を実現させている。ブラッスリーは水曜・金曜(15:00-18:00)のみOPEN。
トレギエ(Tréguier)の村が、それなりに広く知られるようになったのは13世紀のことだった。それは、この地で活動し、後に列聖され、聖イヴ(Saint Yves)となったイヴ・ド・ケルマルタン(Yves de Kermartin)の存在が大きい。聖イヴはブルターニュ地方だけでなくフランス全土で崇拝され、以来、数多くの信者が巡礼のために、トレギエに押し寄せることとなった。
14世紀の終わりになると、この地域は豊かになった。芸術と文化も発展し、その結果、何人もの芸術家や職人がトレギエに居を定めることになる。時を同じくして、トレギエの港は、ヨーロッパ諸国との交易を拡大することとなった。
17世紀には、数々の修道院、石造りやハーフティンバーの美しい建物が造られた。その結果が、トレギエが誇る歴史的建造物の数々なのだ。19世紀から20世紀にかけても、トレギエは、ここで生まれたエルネスト・ルナン(Ernest Renan)や民俗学収集家・翻訳家のアナトール・ル・ブラズ(Anatole Le Braz)など、著名人や芸術家を惹きつけた。