カルタジェン(Cartagène):
カルタジェン(La Cartagène)は甘口のワイン。
かつてはブドウ農家で少量だけ生産されていた。市場に出回ることはなく、自家用として消費された。その後、何人かのブドウ農家によってカルタジェンは市場に出回るようになり、人々にも知られるようになった。自然の甘さが特徴。8~10℃に冷やしてアペリティフとして飲むのがおすすめ。フォアグラやロックフォール、メロンやデザートのフルーツと一緒に飲むのもよい。原料はブドウの果汁とブドウの蒸留酒。アルコール度数は約16度。カルタジェンはビン詰めされた後も熟成し続け、年月とともに美しい黄金色を増していく。
ロックフォール(Roquefort):
羊の新鮮な全乳を原料とした青カビチーズ。世界的にも評判のこのチーズは、フランス国内のチーズ愛好家にも根強い人気がある。 ロックフォールはカマンベールと並ぶフランスの代表的なチーズとして世界中に知られ、輸出量が多いチーズでもある。ソース、サラダ、ステーキなど、さまざまなかたちで料理にも用いられる。
ブルー・デ・コース(Bleu des Causses) :
牛の全乳を原料とした青カビチーズ。見た目はブルーの脈が浮き出た感じで、風味は強いが、およそ45%の脂肪分がありロックフォールよりはややまろやか。パン・ド・カンパーニュとあわせて、食事の最後に味わうのが理想的。パスタやじゃがいもと組み合わせて食べてもよい。
ペラルドン(Pélardon):
ヤギのチーズ。ヨーロッパのヤギのチーズのなかでも最も古いもののひとつ。1個あたり約60gと、とても少量。若いうちは味も食感もやわらかで爽やかな酸味が味わえる。熟成するほど乾燥し硬くなり、味も、ピリッとしてコクが増していく。このような風味の変化の面白みが、本当のチーズ好きを惹きつけるのだろう。脂肪分45%。 パンにのせて食べたり、温めてサラダの上にのせて食べる。
アリゴ(Aligot):
マッシュポテトを生クリームとバター、若いトムチーズ(牛乳のチーズ)、そして好みでニンニクを入れて混ぜ合わせる。きめ細やかに仕上げるには時間と手間がかかる料理。
この料理は大勢で集まった時やお祭りの時に皆でワイワイと食べるもの。通常はソーセージに添える。
フアス(Fouace):
オレンジの花のエッセンスが練りこまれたブリオッシュ。昔から祭日や日曜日に焼かれ、食べる慣わし。材料は小麦粉、パン種、バター、玉子、牛乳、砂糖、オレンジの花から採取されるエッセンスと塩。リング状にして焼き上げるのが伝統。
聖エニミ(Sainte-Enimie)はもともと王女であり、ダゴベール王の姉妹だった。エニミは輝くような美貌の主だったので、王国の貴族のなかでは、彼女を得たいと望む者が絶えなかった。しかし、高潔な心をもったこの王女は、神に身を捧げることを強く望んでいた。父親が彼女に命じた何人もの結婚相手をことごとく拒み続け、神に助けを求め祈った。そこで神は、彼女にレプラ(ハンセン病)という、容貌が醜くなる難病を与えた。その結果、エニミは求婚者たちから逃れることができた。しかし、その後、どの医者も彼女の病を治すことができなかった。若い王女は再び神に懇願した。天使が現れ、彼女にジェヴォダン(Gévaudan)に行くよう伝えた。そこには、「病を治す泉」があるからと。奇跡が起こった。エニミはこの地にそのまま残って修道院を築き、いくつもの偉業を成し遂げて、628年ごろに天に召された。