木彫
木の彫刻はこの地方のとても古い庶民の芸術で、自然がいかに住民たちにとって身近かなものかを示している。木造の家、木製の噴水、家具、炊事道具、装飾品など。柔らかい松の木をナイフで刻んでいくその手法は世代から世代へと受け継がれている。
サン・ヴェランの建物は高地での生活への適応の産物であり、ヨーロッパでは他に類を見ないものである。地上階はとても厚い(50~70cm)石の壁で造られており、上部は木の丸太を積み重ねて造られている。この建物は、もうひとつ別のもっと小さい石造りの建物と対になっていて、そこには寝室と手仕事のための工房と食品貯蔵庫がある。
冬の間、男性は木や鉄を扱った細工物をし、女性は被り物のためのレースを編んだり、シーツを織ったりしていた。春には畑仕事。農業と牧畜はかつてこの地方の主要な収入の源であった。実際、それぞれの家には鶏小屋があり、さらに豚1頭、ラバ1頭または馬1頭、複数の雌牛、ヤギ、羊を飼っていた。