ジェールのフォワグラ
フォワグラの歴史はとても古く、ローマ人にも知られており、ガスコーニュ地方では、16世紀から盛んにつくられていた。フランスでは、とくにクリスマスなどのお祝いの席で、伝統的にアントレとして冷やしたフォワグラを食べる。フォワグラアンティエール(フォワグラ100%のもの)は、お肉のようにナイフとフォークでいただく。甘口のワインと合わせることが多いが、この地方ではアルマニャックとも合わせる。アンティエールの他にも、冷やしてレーズン、リンゴ、ニンニク、イチジクなどを添える、といったさまざまな食べ方がある。
ワイン
コート・ド・ガスコーニュはランド県やロット・エ・ガロンヌ県、そしてジェール県でつくられるヴァン・ド・ペイ(ワイン法で定められた等級のひとつ)で、美味しくフルーティなワイン。白、赤、ロゼがある。デザート、フォワグラ、えびやカニ、貝料理、グリル料理、エキゾチックな料理などと一緒、あるいはアペリティフとして飲まれる。
ドメーヌ・ダルトン、ドメーヌ・ド・バッケ、ドメーヌ・ド・ミライユなどのブドウ園がある(ショッピングの項目参照)。
アルマニャック
アルマニャックはジェール県で広くつくられている。世界で最も古いブランディとされ、1936年にフランスAOC(原産地統制呼称)の認証を受けている。
オーク材の樽で何年も熟成させると、フルーティ、花のような、スパイシーなどさまざまな香りが現れる。マホガニーのような赤褐色になると、食後酒やカクテルとして飲まれる。手の平でグラスを暖め、少しずつ味わう。レクトゥールで、Haut-ArmagnacとしてAOC認証を受けているのは、ドメーヌ・ダルトンとドメーヌ・ド・ブドス(ショッピングの項目参照)。
ガスコーニュのフロック
フロックとはガスコーニュ方言で"花"を意味し、アルマニャックと新鮮なグレープジュースをミックスしたもの。この食前酒は赤も白も、メロンやフォワグラ、デザートにぴったり。
中世にアルマニャック伯爵が、レクトゥールを自分の拠点とした。15世紀末、伯爵とフランス王とのいさかいによって、村の大部分が破壊された。しかし、レクトゥールはほどなく再建され、重要な交易地となり、現在も見ることのできる特色ある美しい邸宅や、修道院、新しい城壁を備えることとなった。
18、19世紀には、何人かの著名人によって、この地は広く知られるようになる。なかでもナポレオン一世の忠実な協力者であったランヌ元帥が住んでいたことは有名である。