ガヤックのワイン(Vin de Gaillac) :
ガヤックのぶどう畑はトゥールーズから東へ50kmほどの地域に広がり、およそ100人の生産者が、3つの共同カーヴ(Técou、Labastide-de-Lévis、Rabastens)でワインを醸造している。
ここのブドウ畑はコルド=シュル=シエルの中世都市のふもとまで広がり、面積2500haにも及ぶ。フランスでも、最も古いぶどう畑の一つであり、ぶどうの木は遅くとも10世紀には植え始められている。コルド=シュル=シエルの周辺では、ぶどう畑の標高はおよそ300m。この高度により、ぶどうの木とぶどうの房は太陽の恵みをより多く受け、時間をかけて熟し、繊細で濃厚なぶどうが生産される。辛口白ワイン、甘口白ワイン、微発泡性白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、発泡性ワインが生産されている。
微発泡性白ワインはパチパチはねるのではなく、舌の上ですぐに消えるような、わずかな泡立ちを感じることができるタイプ。たいていの場合、これらのワインはとてもフルーティに仕上げられていて、魚料理やシーフード料理によく合い、もちろんアペリティフにもぴったり。
コルド・シュル・シエル(Cordes-sur-Ciel)近郊に、いくつかワイン畑もある。
シャトー・ド・フローシエル(Château de Frausseilles)
Domaine du Comte de Thun, 81170 Frausseilles,
05.63.56.14.02,
chateaufrausseilles@wanadoo.fr,
www.chateaudefrausseilles.de/fr/
シャトー・プランタード(Château Plantade)
Château Plantade 81170 Amarens,
05.63.56.08.00,
chateau-plantade@voila.fr
ドメーン・ド・ラ・シャナード(Domaine de la Chanade)
Domaine de la Chanade, 81170 Souel,
05.63.56.31.10,
domainedelachanade@dbmail.com
ドメーン・ド・クレー=マッシ(Domaine de Clair-Massy)
Domaine de Clair-Massy, Condomines 81140 Andillac,
05.63.40.57.60,
clairmassy@le-plateau-cordais.net
マ・ドレイル(Mas d'Aurel)
Mas d'Aurel, 81170 Donnazac,
05.63.56.06.39,
masdaurel@wanadoo.fr
クロカン・ドゥ・コルド(Croquant de Cordes) :
17世紀からずっと、コルド=シュル=シエルを象徴する菓子として名高い。かつて、コルド周辺には沢山のアーモンド(Cordes)の木があったことから、砂糖、卵白、そして小麦粉そしてアーモンドをふんだんに使ったこの銘菓が生まれた。現在では村のどのケーキ屋、パン屋でもクロカンを焼いて売っていて、各地への発送サービスもある。
レスポンション(Responchons):
細いアスパラガスに似た野生のハーブで、キッシュやチキン・野ウサギ料理、アリゴ、ベーコンと一緒に使う。「この天然の食材は少し苦味があるが、非常に香り高く、私にとっては、炒めた細切りの豚ばら肉にお酢とゆで卵と一緒に食べるレスポンションは、アスパラガスよりも素晴らしい」 と愛好家は太鼓判を押している。
コルド=シュル=シエルは1222年にトゥールーズ伯(Comte de Toulouse):レイモン7世(Raymond VII)によって築かれた。その誕生はアルビジョワ十字軍(Croisade des Albigeois)の動きと密接に関連している。 この十字軍は、13世紀初め、異端とされたカタリ派に差し向けられたものの、次第に南フランス征服のための戦いと変質してしまった。そして、十字軍によって厳しく迫害された人々が難を逃れるための第一のそして最も重要な都市として、コルドが新しく築かれることとなった。
コルドは13世紀末から、布地、毛織物、 皮革の生産と取引、そして金融で繁栄することになった。 黄金時代(1280 – 1350) を迎え、商人は財を成し、貴族は今日コルドの名を高めている豪華なゴシック様式の館を建設した。ところが、 17世紀の終わりにはミディ運河(Canal du Midi)が完成し、国内の主要な交易ルートに変化がおき、コルドはその大動脈からは外れ衰退してしまった。ミディ運河はトゥールーズから下り地中海岸の港町セットに至る。その結果、ガロンヌ河とミディ運河を介してボルドーと地中海側が結ばれ舟運が可能になったのだ。しかし、1870年になると、コルドは機械刺繍産業により経済的復活を遂げることとなる。そして第二次世界大戦の間には、画家のイヴ=ブレイエ(Yves Brayer)やその他のアーティストによって、芸術面での再生も実現する。